| 2009年6月1日 - Volume 8 |

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JAPAN FASHION PRODUCT NEWS Volume 8 - Index
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餅は餅屋
いつも当会のメールマガジンをご覧頂きましてありがとうございます。
日本に「餅は餅屋」ということわざがあります。
その道のことはやはり専門家が一番であるというたとえですが逆に言うと、にわか知識で足りると思い素人が手出すと良い結果は生まれないという事になります。
当会に置き換えれば、生地は生地屋、デザインはデザイナー、縫製は縫製屋という事になります。
とても正しい説だと思いますが、行き過ぎると分業化に拍車をかけて大きく無駄が生じたり商品のバランスを欠いてしまう事があります。
一番大切なことは、分業間同士のバトンタッチの質だと考えます。
バトンタッチの質を高めるには、常日頃のコミュニケーションよりありません。
当会では、日頃から、デザイナー、素材メーカー、加工工場との情報交換やお互いの意見を発表し合いながら、コミュニケーションをはかり、バトンタッチの質を高めております。
だから、質の良い高感度な服が出来上がります。
機会がありましたら、当会の情報交換会をご覧頂きその質の高さを体感いただければ幸いです。
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注目のデザイナー
ブランド名:
aptform
デザイナー:
ミハイル ギニス (MICHAIL GKINIS)
ギリシア生まれのMICHAIL GKINISはロンドンルートン大学でマーケティングを、ロンドンカレッジオブファッションでメンズウェアを学び約10年間をロンドンで過ごす。2003年にイッセイミヤケのインターンシップとして日本で働いたが、そのとき日本の生地のすばらしさと出会った。MICHAIL GKINISは「日本の生地は職人の手のぬくもりがあり生地を触るとデザインのインスピレーションが沸く」という。また、日本に来てみると「独特の雰囲気がある。東京など都市の建築物はすばらしい。そして近代的な建物の間に突然神社や古い建物があったり歴史的なものと新しいものがミックスされている。また、自然を取り入れたデザインが多く、オープンな空間を持っている」との印象を語っている。
2006年に日本の素材を使って製品を作るために拠点を日本に構え、2007年aptformの活動を開始した。
ブランド名のアプトフォームのアプトは、賢い、優れた、効果的、身体だけでなく状況にもフィットするなどの意味を持ち、フォームはかたち、自分が服を作る理由を表出した名前となっている。取り扱いアイテムはジャケット、コート、ニット、カットソー、カーディガン、マフラー、帽子、手袋などの小物もある。
日本人の仕事についてMICHAILは「日本の人々は優しく親切だが、新しいものにチャレンジし、高品質のモノを作る職人意識とその技術はパワフルで強靭だと思う。クリエーターとして恵まれた環境で仕事ができるのはありがたい」と語る。また、彼は100年ほど前に出来た学校、バウハウスの美の構成に関する「形態は機能に従う」に影響を受け、自身では、工業・自然・人間の価値・空間という4つの要素をマニフェストとし、日本の素材と風土から得られるインスピレーションやギリシアの風土もミックスして製品に落とし込んでいる。
素材は日本の職人と技術的な相談をしながら創り上げた独特のものが多い。たとえば、ハンドメードのニットはインクジェットで柄を付加。また、レザーではボーダー柄にコーティングしたり、カットソーはオリジナルのステッチでアクセントをつけたものなど。
コートはレザーとウールをボンディングし、ハンドのニードルパンチを施したもの。
股下切り替えのルーズフィットパンツは股引にヒントを得てデザインしたが、前立てなどはしっかりした作り。セーター・カーデ類は縄編の間に紐を編みこむなどの他、レザーを蛇腹風に切り込むなど凝った素材が目を引く。
これまで3回のコレクションを行った。aptformはメンズブランドでありながら男性だけでなく女性も着たがるのがおもしろいリアクション。今後は、日本を拠点として世界に売っていきたいと意欲的である。
連絡先:MICHAIL,LTD.
e-mail:info@aptform.com
URL:http://aptform.com
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ブランド名:
bethourire(ベスリール)
デザイナー:
茅野誉之(TAKAYUKI CHINO)
茅野誉之は文化服装学院の在学中から活動を開始し、第1回JFWで休日企画に06S/Sで参加。第4回のJFWでは横山町問屋街の企画内でコレクションを発表。その他、横山町に出来上がった会場のオープニングや文化服装での卒業生コレクションに注目新人デザイナーとして参加している。
学校は次席で卒業。2007年4月にビジネスとしての活動を開始した。
ブランド名のbethourire(be+sourire)は英語のbeとフランス語を合わせた造語。服を着る事で笑顔になることを意味に込めた。
アイテムはレディースのコート、ワンピースが主体だが、今後はバッグや小物などフルアイテムに広げていくという。販売先は現在、仙台、長野、京都など地方のセレクトショップを主体に展開している。将来は青山、表参道などファッショナブルな町に自社店舗を設置したいと思っている。
今シーズンのテーマは「1965年」。60年代はユースカルチャーの力が強く服作りにおいて考えれば現代的な作り方に変わり始めた年代である。その中で1965年は、イヴ・サンローランやクレージュが幾何学ラインやミニスカートを発表し新たなるファッションの価値観が生まれた。一方でメンズファッションはモッズムーブメントのピークを迎え下降に向かう年でもあった。この始まりと終焉向かうムーブメント・時代背景をデザインする。
ベスリールのコンセプトは一瞬の時の中に存在するだけでなくワードローブ・想い出に残るモノ創り。服の良さは一般の人が実際に見て、着て、品質やかっこよさが納得できるものであり日常着としても着られるが、パーティーやデートにも着ていかれる服となっている。最近ファストファッションなども現れているが、急いで作って1シーズンだけで消費するような服ではなく、長く使って、思い出に残るような衣服になることを願っている。
生産は、国内の素材を使用し、縫製はベスリールの感性とマッチした都内の工場を主体にしている。渋谷を拠点としていることについて茅野誉之は「ここはファッション感覚に高度な消費者が集まる日本の中心的な街であり、クリエーターの仕事を生み出すのにふさわしい場所だ」という。
渋谷から発信するbethourireのファッションを今後はアジアを始め、ファッション感度の高い都市にも広げていく考えだ。
連絡先:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-20-9 柴崎ビル302
TEL:03-5771-6154
FAX:03-3771-6154
e-mail:chino@bethourire.com
URL:http://bethourure.com/
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ブランド名:
kawala BY masayoshi yamamoto
デザイナー:
masayoshi yamamoto、sayuri onuki、 mc sk6(スケロク)
ブランドのスタートは2008年5月。山本は学生時代にCANONデジタルプリントコンテスト入選、ユニクロの学内コンテスト作品の商品化、国際的なUTグランプリアワードでは12000人中683位などと活躍している。
学生最後の作品ではmc sk6、sayuri onukiと組んで、レトロなTVゲームの世界感をプリントとニットで見事に表現し、某ゲーム会社とトンチ合戦となり、これが泥沼のファッション業界に足を踏み入れるきっかけになっている。
現在でこそカットソー、パーカー、ナイロンブルゾン、セーターからバッグ、マフラーなど幅広い展開を見せているが、最初に作ったのはなぜかテント。その理由は「テントがあれば野外でのゲリラ展示会ができるから」、と山本は言うが、本当は家賃滞納により家を追い出されそうだった為らしい。
彼らのデザインの技術面での肝は、テキスタイルプリントによる平面的表現と、ニットによる立体的表現の融合である。ブランドコンセプトは、「バカの合法化」。いかに哲学に背を向けるか、いかに難しく考えないかをモットーに、わかりやすさを求めた物を作っている。
幸い、彼らのやり方(境遇)に共感(同情)した縫製工場さんやニッターさんが仲間となってものづくりをしている。それらの工場は都内や近県にあり、長い経験と技術力もあるが、人を見る目が無かったらしいと巷では言われている。
ブランド名は、山本の実家が伝統的な空手部屋であり、瓦割りばかりやらされていたことからkawalaとした、と山本は言い張るが恐らくウソであろう。
販売は新宿2丁目のセレクトショップが主体だが、今後全国各地のセレクトショップに展開していく予定。また最近は、今期のテーマであるレトロTVゲームとは対照的な、南米アンデスの壷などに描かれている柄に心酔しており、次シーズンではこれらをモチーフとした商品を制作予定。しかし借金取りに追われる毎日に疲れた山本は、今後はヨーロッパや南米等の、海外への高飛びも視野に入れているという。
ちなみにsk6はパスポート未取得である。
展示会:2009年6月 新宿2丁目のセレクトショップでレセプションパーティ開催
連絡先:〒151-0071 東京都渋谷区本町5-39-7メゾン幡ヶ谷1Fkawala 山本昌義
TEL/FAX:03-5352-5679
携帯(山本):090-4454-1999
e-mail:kawala_press@yahoo.co.jp
URL:準備中
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食のコラム:岸田屋
今回は、"東京3大煮込み"の一つ、「岸田屋@月島」を紹介します。
世界の一流ブランドが並ぶ銀座から地下鉄で約20分、日本の台所と言われる築地中央卸売市場からも程近い月島地区はは、下町情緒溢れる街です。
昔ながらの居酒屋カウンターと天井に貼られた色褪せた魚拓が、この店の歴史を語ります。
席に着いたらまず注文するのが[煮込み]です。醤油だけで煮込んだと言われるこの煮込みは、臓物の各部位まで美味しく味が染み込んだ逸品です。
材料をけっして無駄にしないように使いきるために生まれたメニューです。さらに、日本人は「人が見ていないところで、手間をかける仕事をする」ことに誇りを感じる民族性があります。時間をかけて丁寧に下処理することで、素材本来の味を際立たせるのは、日本のモノ作りの特長です。
続いての注文は[肉豆腐]です。濃いめの味付けが、牛肉の旨味と共に豆腐に染み込んだ、これまた酒の進む逸品です。
年季の入った札に書かれた肴は、どれも安価で秀逸。ハズレがありません。
美味しい肴と酒を堪能した後は、[おにぎり]と[はまつゆ(蛤のお吸い物)]で締めます。
いい塩梅のはまつゆは、1日の疲れをすっきりと洗い流し、旨味と安堵感を身体に残しますが、それは次の来訪を促す一杯です。
地元の人々と企業戦士が、肩を突き合わせながら酒を酌み交わすこの名居酒屋には、日本の食文化を伝える多くの材料が並んでいます。
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