2009年3月3日 - 創刊号

JAPAN FASHION PRODUCT NEWS

JAPAN-FPO
 

JAPAN FASHION PRODUCT NEWS 創刊のご挨拶

日本ファッションプロダクト協会代表 岡田茂樹

はじめまして
日本ファッションプロダクト協会代表の岡田茂樹です。 このたび、日本の優れたファッション製品を世界に紹介するメールマガジンを発行することになりました。ジュンコシマダの社長、東京ファッションデザイナー協議会の議長時代を通じて、海外バイヤーやメディアへの情報発信の必要性を感じつづけていました。

日本製品の魅力は、日本人の伝統として丁寧に、まじめにモノづくりをすることです。日本のテキスタイルや縫製等の現場は、品質を高めるための努力を続け、世界 でも類の無い高品質な製品を作ることができます。
さらに、最近ではロンドンやアントワープ等の学校を卒業し、世界的なクリエーション能力を持った日本人デザイナーも増えてきています。

日本人は、武士道、華道、茶道のように、ファッションプロダクトにも精神性を追求することで、伝統の文化や技術と融合させようとします。「有限」と「無限」の調和、「静」の中にも「動」を感じるような精神性、これらは日本の文化が世界に誇るものです。

日本人は、食を一つ取ってみても、外来のものを自己流に(日本流)にアレンジして外来で入ってきた「お手本」よりも、繊細な、マメな職人技を閉じ込めてそれ以上のいい仕事をしてしまう、洋服創りの場合も また、日本人の細胞に組み込まれている、わび・さび(侘・寂)の美意識も質素で静かなものの中に伝統を重んじ、または匂わせ、新しいものを想像していく。そこには、コツコツと積み上げていく丁寧な職人気質があり、そういう気質こそが、世界に誇れる裁縫技術を作り上げていると思います。日本にしか出来ない、繊細な洋服には美意識を追求する文化があってこそと思います。

この伝統的に誠実なモノづくりと、新しい世代のクリエイターが協働することで、新しい日本のファッション製品が生まれつつあります。

景気が悪くなってきた現在、お客様は、商品本来の価値を重視するようになりました。 素材、縫製、品質にこだわった日本製品をぜひお客様にお勧めしてください。きっと喜ばれることと思います。

これから、このメールマガジンでは海外から数日間だけ日本を訪れただけでは知ることが出来ないどんなデザイナーがいるか、どのようなオリジン(ルーツ)、コンセプトを持つかという日本人デザイナーブランドの情報や、日本のファッションニュース日本製品の買付けに役立つ情報、日本のデザイナーの展示会時期と詳しい場所、展開している店舗日本の素材や縫製等優れた技術の紹介など皆様のビジネスに貢献してく内容を伝えていく予定です。

配信スケジュール

3月の東京コレクション期間には、注目デザイナー紹介、展示会情報などを中心に編集します。
コレクション以外のシーズンは、日本で人気のファッション商品、注目のテキスタイルや縫製などの技術情報などもお届けします。皆様が日本製品を取り扱うことで、お客様に指示されて、売上げに貢献できるように 役立つ情報を伝えていく予定です。ぜひご購読をお願いします。

編集後記

今日3月3日は日本では「ひな祭」という1000年以上続く祝日です。太古の宮廷の貴族の人形や道具を飾り、女の子の成長を祝う日です。1年に1度、日本のファッションの源流を親子で思い出す日に創刊することになりました。

日本人は古くから、自然の中に神々(ゴッドではなくてスピリットのほうで訳して)の存在を意識していました。自然の厳しさや豊かさを「取り込んだ」り、「畏れたりする」態度を持っていました。
伝統的な造形はシンメトリーよりはアシンメトリーで多く表現されます。華道では"天地人"または"真添え控え"というように基本は不等辺三角形です。スカートのデザインにもアシンメトリーが多く見られます。庭も自然の風景を取り込んだり、深山幽谷や海岸の風景を象徴しています。プリントや装飾にも伝統的な柄をはじめ自然を取り込んだものが多く使われています。茶碗や湯飲みの焼き物は土の色をそのまま出したり、多少変形させたり、割れたものを接ぐこともあります。ジーンズのダメージ加工はこういった伝統に影響されているともいえます。このような日本の伝統文化や精神性の上に、クリエーションやプロダクトは作られています。世界的な不況の中で、自然と調和し、誠実に商品の本質を極める日本人の姿勢は支持を集めています。
JAPAN-FPOのWebサイトとJAPAN-FASHION PRODUCT NEWSは日本の若いクリエーターを中心に最新のファッション情報を提供しようと言うことでスタートしました。

JAPAN-FASHION PRODUCT NEWSは今回の概要に引き続き、次回からはJAPAN-FPOの会員紹介を3回にわたりお送りします。(JAPAN-FASHION PRODUCT NEWS 編集長 知久幹夫)