2009年11月5日 - Volume 13

JAPAN FASHION PRODUCT NEWS

JAPAN-FPO
 

JAPAN FASHION PRODUCT NEWS
Volume 13 - Index

JAPAN FASHION WEEK in TOKYO 2010S/S
TOKYO COLLECTION WEEK (19-24 OCT. 2009)
NEWS REPORT

2009年10月19日(月)

ブランド名:mintdesigns(ミント デザインズ)
デザイナー:勝井北斗/八木奈央
勝井北斗氏と八木奈央デザインによるミント デザインズのコレクションは東京・上野の法隆寺宝物館の池の脇で行われた。今回のテーマは "キラキラ・ピカピカ・ヒラヒラ・フワフワ・スケスケ・サラサラ"。立体的なヴェールを頭に載せ、バックライトに照らされたシフォンやオーガンジーなどの淡い色の素材が透明感を際立たせる。貴婦人を思わせる長い手袋やフロックコートのようなジャケットなどラグジュアリーな雰囲気を感じさせる。虎屋とのコラボレーションによる新作和菓子も出来るなど幅広い活躍が期待される。

ブランド名:Hidenobu Yasui(ヒデノブヤスイ)
デザイナー:保井秀信
会場:東京ミッドタウン ホールB
今回初めてメンズも登場した、保井秀信のコレクションは、デコラティブとは対極のシンプルなデザインで、色も白、グレーやベージュなど控えめな美しさがある。しかし、よく見ると半分隠れたように見えるボタンのブラウス、カットした一方が筒状になったスカート、ピークラペルのジャケットのポケットが変型玉縁になっているなどシンプルな中に遊びが入っている。

2009年10月21日(水)

ブランド名:suzuki takayuki(スズキタカユキ)
デザイナー:スズキタカユキ
会場:アートコンプレックスホール
住宅街の中に煉瓦の洋館があり、その地下が会場となっている。会場全体を白い布で覆い、片面には動きのある作品の写真パネルとなっている。そこに20体ほどの作品が並び、音楽と照明の変化で見せるインスタレーション。白と黒のモノトーンのワンピースやドレスだが、日本画も松煙墨と油煙墨で色を分けるように、同じ黒や白でも異なる素材の組み合わせにより繊細で多彩な表現となっている。

ブランド名:everlasting sprout(エヴァーラスティング スプラウト)
デザイナー:村松啓市/関 紀子
会場:ベルエポック美容専門学校 第2校舎ホール
会場にはランウェイの上に張られた洗濯紐にたくさんの白や生成りの服が吊るされている。モデルはレース編みで作られた白い手袋や、ティアラ、耳飾をつけている。黒のミニドレスから始まり、だんだん色が増えてくる。最後の2作品は色々な糸や編み柄を組み合わせて編の技術を集大成したような感があるが、「たくさんの色を盗む」というcolor thiefのテーマ通りに、苺の赤、空の青、花壇の緑、屋根の黄色などを取り込み、明るいイメージでまとまっている。

2009年10月22日(木)

ブランド名:Matohu(マトフ)
デザイナー:堀畑裕之/関口真希子
堀畑裕之と関口真希子のデザイナーによる新作のコレクションは継続している「慶長の美」のテーマの「織部II」静寂と心地良い緊張感の中にも明るく斬新な心を織り込んだという。会場はカーテンで3つの部屋に分かれ日本間のイメージ。鳥のさえずりが水琴窟の響きに変わり、ショーは静かに進んでいく。織部の特徴である緑や千利休が好んだ黒などの色使いに変化がある素材で表現。オリジナルの焼き物のボタンなど細部にも遊び心が感じられる。

2009年10月24日(土)

ブランド名:AKIRA NAKA(アキラ ナカ)
デザイナー:AKIRA NAKA
会場:台東デザイナーズビレッジ
デザイナーズビレッジの会場は満員の観客を集め、ランウェイも観客にぶつかりそうなほど。あいにくの雨の中、ストームノイズの大音響が会場に響く。今回は「フェミニン」がテーマというが、ユキヒョウのような柄のブラウス、ゴールドのファスナーやアクセサリーを配したレザーや爬虫類のベストやジャケットなど。一見マニッシュと思われるが、デザイナーのAKIRANAKAは「マニッシュな服を女性が着てもそこに"フェミニン"は残る」と語っている。

ブランド名:MIKIOSAKABE(ミキオサカベ)
デザイナー:坂部 三樹郎/シュエ ジェンファン
会場:台東デザイナーズビレッジ
デザイナーズビレッジの体育館の会場は夕焼けの空を描いたパネルと小高い山台が組まれている。今回のテーマは90年代をイメージしたという「トワイライト」。坂部三樹郎は「今のように携帯やインターネットで情報が氾濫していない時代のほうが本当に自分の好きなものを求められた」という。黒やグレーのジャケット、レザーのミニスカートやプリーツのロングスカートなどさまざまな素材が黒を基調としたダークな色調が夕焼けと調和して見える。

ブランド名:writtenafterwards(リトゥンアフターワーズ)
デザイナー:山縣良和
会場:台東デザイナーズビレッジ
JFW東京コレクションの最後を飾るwrittenafterwardsの神々のファッションショー~神様からの贈り物~についてデザイナーの山縣良和は「ファッション史の原点、創造の原点を見つめた」という。暗い中から光をバックに降りてくるのはゼウス、アポロン、デュオニソスなどオリンポスの神々を思い浮かべるモデルたち。中には高齢の男性モデルも多く紙管を杖にしている。作品はテキスタイル産地に残されていた生成りの反物をそのまま利用し、巻く、結ぶ、重ねるなどの工程で服に作り上げている。今回も山縣らしいインパクトのある作品となった。

JFW 展示会

ブランド名:TARO HORIUCHI
2009年10月27日~29日
東京青山のClementsalonで27日に開催されたカクテルパーティーには多くの人が集まった。今回のコレクションは「信仰」「時間」「自然」をキーワードとして制作された。これはデザイナー堀内太郎が考える美しさ。美容室だったところを改造したという会場には自然の石やユーカリの葉などが敷かれ、窓から差し込む光が気持ちいい。黒や白、淡い色のかかったグレーなどモノトーンの作品はシンプルに見えるが、ジャケットのフラップは脇のパネルに続いていて、玉縁ポケットは本玉仕立て、お台場も切り替えなし、などと凝っている。正攻法でモノづくりを進めた作品は中堅からベテランの雰囲気を持っている。
東京の風景を写したVTRは半分ホワイトアウトに加工されたり、16mm時代を思い出す"送り不良"を取り込んだ。また。石ころをオーダーでアクセサリーに作るなど堀内太郎の世界をトータルに見せてくれた。

ブランド名:SACHIO KAWASAKI
2009年10月27日~29日
新宿のアートコンプレックスセンター地下の会場にゆったりと作品が並ぶ。SACHIO KAWASAKIの今回のテーマは「海」。川崎は子供のころ、福岡や熊本の海で遊び、一日中釣りをした事もあるという。そんな海の表情を水彩で描き、シルクスクリーンや手捺染でプリントした生地を使っている。素材はシルク、コットンなどさまざまだがフィブリル加工されたキュプラの肌触りは夏に合いそう。得意の"うねうね柄"もブラウスやスカートに使われている。今回はスパッツも制作、ブラックカラーの作品群も展示された。

ブランド名:aethere
フランスのデザイナーAdrien EscaravageがSACHIO KAWASAKIと同時開催。前回日本に来てすっかり気に入ったそうで、Misseducationのテーマで参加していた。彼女の作品は前後で異なる襟をもち、2つの表情に着られるニット、スカートを胸まで上げればミニのドレスに変わるなどエスプリの利いたトリッキーな服がある。また、kuniko、tomo、mayumiなど友達の名前を付けた作品群も展示。写真のワンピースドレスはsachio の名がついている。

ブランド名:PATRIC STEPHAN
10月20日~30日 東京・渋谷のESPACA アトリエ/オフィス
今回の展示会にはメンズが登場。これまでレディースであったが、ユニセックスの感覚で男子も買っていたようであり、店からの要望も多かったという。テーマは「ユニフォーム」。家族にミリタリーの人がいて、今回の作品につながっている。左右フラップポケットや肩章付のシャツやレザージャケット、英国海軍の将校が儀礼用の制服に使われた飾緒(レニヤード)も作りTシャツにモチーフとして利用している。また財布やレディースのシューズなど皮革製品のアイテムも増えた。

テキスタイルの展示会 JC 開催される

JFW Japan Creation 2010 AUTUMN/WINTERが2009年10月7日(水)から10月9日(木)の3日間にわたり東京ビッグサイトで開催されました。
今回は日本テキスタイルの強みのひとつである「染色・後加工表現」をテーマに多くのテキスタイルや染色・後加工メーカーが参加。また産学コラボレーションプログラムとしてエスモードジャポン、東京モード学園など10校から12グループが参加し、学生たちがテキスタイルをアパレルなどの作品に具現化し展示していました。このプログラムには東京吉岡など3社が素材を、井上プリーツなど8社が加工で協力しています。
デニム素材からジーンズ製品までを含む日本ジーンズ協議会が今回JCに初めて参加し、業界全体としてジャパンクオリティーとエコロジー対応を訴求、またインジゴ染料の染色体験が出来るコーナーも設けていました。
株式会社エドウイン商事 専務取締役 小林道和さんの「世界が注目するジーンズの“ジャパン・クオリティ”」繊研新聞社 編集局 本社編集部 部長 中村善春さんの「変容するアパレル消費」など5名の講師によるフォーラムも行われました。


東京はピッグスキンの産地でもあり、ピッグスキンのファッションショーPIGGY’S SPECIALも行われ、JAPAN-FPOのメンバーでもある新進気鋭のデザイナーAKIRA NAKAが“CROSSGENDER”、MIKIOSAKABEが“TWILIGHT“のテーマで作品を披露。ショー会場には多くの観客が集まっていました。


展示会場には古橋織布のヘンプとウールの混紡素材を使ってアプトフォームのミハイル・ギニスがスーツを、matohuは岡田織物のパイルレーヨンや野口の特殊撚り加工のウールカットソーの婦人服を制作。手刺繍工房ラジューはデザイナーの柄をプリントしたハンカチにインド刺繍を施した素材や刺繍を加えた日本の伝統的な人形「お雛様」などを展示していました。

台東デザイナーズヴィレッジ・ビジネスサポートセミナー

JAPAN-FPOではメンバーを中心に事業を拡大したいデザイナーの方々など対象にしたセミナーを開催しています。
今回は株式会社トゥモローランド マーケティング室 MDインキュベーションチームの秋山隆興氏による「TOMORROWLANDのモノづくりとバイイング」をテーマに2009年10月8日に東京・台東のデザイナーズヴィレッジで開催されました。
アパレルメーカーとしての営業やモノづくりに関わり、その後セレクトショップとしてのMDやバイイングを構築してきた経験を持つ秋山氏の話を聞こうと60名以上の人が集まりました。
話の中で秋山氏は「マーケティングは販売現場の感覚や情報を重視すること」「商品の企画デザインは素材から縫製などの加工、店舗デザイン、接客など全ての工程で連携し最高のものを作り込む。クォリティーを上げるにはチームで時間をかけることが必要だ」「日本の職人のものづくりに対するこだわりや技能は素晴らしい」「“感性”は人により異なり統一することは困難だがモノづくりのクォリティーに対する価値観は共有できる」「販売の業態・ビジネスモデルは時代によって変えていく」「ブランドは顧客のイメージできる個性、強み、得意分野を作り上げること」など、これからビジネスを進めたい若い人に刺激的な内容だったと思われます。最後に秋山氏は今後の展開として「異業種の人たちとの交流により新しい情報や考え方を取り込み、新たなオリジナルブランドの開発や仕組みつくりに活かしていきたい」と話されていました。

日本で話題のファッションニュースランキング 9/16~10/15

JFW(Japan Fashion Week)TOKYOコレクションウィークを間近に控え、各メゾンのインビテーションが続々と届き始めている10月。
グッチが付録で、ルイヴィトンがFacebookでライブ配信など未開拓の顧客へ新しいアプローチを試みるなど世間の耳目を大いに集めたトピックもあった。
同時にレクレルール東京の撤退、 ヨウジヤマモトが民事再生法適用を申請するなどファッション界を取り巻く環境が已然厳しいことが浮き彫りとなった1ヶ月だった。

1位 予約殺到!GUCCI(グッチ)のカードとケース付きのNumero TOKYO 11月号

「GUCCI(グッチ)」のポストカードとエンベロープケース付きのモード誌「Numero TOKYO 2009年 11月号」が9月28日に発売する。すでに取扱いオンライン書店に予約が殺到するなど、完売必須の一冊となりそうだ。
本誌では「GUCCI」を大特集。クリエイティブ・ディレクターFrida Giannini(フリーダ・ジャンニーニ)のヴィンテージショッピングルポを紹介する。
そして、なんといっても豪華プレゼントに注目したい。読者へのスペシャル企画として、「GUCCI」のポストカードとビニル製エンベロープケースが同封されるのだ。「Numero TOKYO」は、以前にも「LouisVuitton(ルイ ヴィトン)」製マウスパッドや「mastermind JAPAN(マスターマインド ジャパン)」製スカルキーカバーなど、グレードの高い雑誌付録を次々と企画して支持を得ており、今回もそれに劣らない人気となることは間違いないだろう。

2位 ユニクロ「+J」売り切れ続出、国内外で好調な滑り出し

10月2日、ついに世界同時発売となった、UNIQLO(ユニクロ)と世界的デザイナーJil Sander(ジル・サンダー)氏との取り組みによる新コレクション「+J(プラスジェイ)」の売れ行きが好調だ。
「+J」を取り扱うのは、ユニクロの大型店を中心とした約90店舗。グランドオープンと同時に、世界に先駆けて「+J」を発売した、フランスの「ユニクロ パリ オペラ店」では、800人を超す人々が開店を待ち、「+J」のフルアイテムを取り扱う「銀座店」では、オープン前に約800人が行列した。
週末は、主に首都圏の大型店舗において「+J」目当ての来店客が殺到し、売り場は混雑を極めた。ユニクロ広報担当者は、「国内外の店舗において、売れ行きは非常に好調と受け止めている」と話す。
同日9時に販売をスタートしたオンラインストアでも、発売とともに注文が殺到。販売開始から3日間で、人気のメンズジャケットや小物、ウィメンズのシャツやコートなど、即完売となる商品が続出した。なお、欠品商品に関しては、同型の追加生産・販売が行われる予定はないとのことなので、全てが"売り切れご免"の限定アイテムであるとも言えるだろう。
商品に関しては、ジル・サンダー氏の得意とする、無駄をそぎ落としたピュアなデザインと、直線的なカッティングで構築されるシャープなシルエットにより、シンプルかつ洗練された表情を見せる。素材や縫製についても、非常にクオリティの高い仕上がりと評判も上々。手頃な価格帯と相まって、幅広い年齢層に受けているようだ。

3位 ルイ・ヴィトン、Facebook上で最新コレクションをライブ配信

パリ時間で10月7日14時30分(日本時間:21時30分)、「LOUISVUITTON(ルイ・ヴィトン)」が、2010年レディース春夏コレクションを、ソーシャル・ネットワーキング・サービスFacebook(フェイスブック)にてライブ放送する。ラグジュアリーブランドとして初めての試みだ。デザイナーMarc Jacobs(マーク・ジェイコブス)が手掛ける「LOUIS VUITTON」の最新クリエーションが、パリのファッションウィークより生中継される。ビューアーはコメントを残すことができ、ショーが終わった後24時間の間、ショーの映像を同ページ限定で再生することが可能となる。
「LOUIS VUITTON」はこれを機に、デジタル・メディアにおいて、新たな一歩を踏み出す。

4位 ヨウジヤマモトが民事再生法適用を申請、投資会社とスポンサー契約締結

5位 L'ECLAIREUR TOKYO(レクレルール東京)が閉店へ

6位 三陽商会、バーバリー社との契約を2015年までに短縮

7位 ユニクロ銀座にメンズ館誕生!「+J」全アイテム揃えて超大型店へリニューアルオープン

8位 ギャップの巨大ストアが原宿駅前に!「Gap フラッグシップ原宿」11月7日オープン

9位 大好評「アート・コンビニエンス・ストア」第2弾は世界各地で開店!

10位 プーマがモバイル市場に参入、「PUMAフォン」展開へ