2010年7月1日 - Volume 21

JAPAN FASHION PRODUCT NEWS

JAPAN-FPO
 

JAPAN FASHION PRODUCT NEWS Volume 21 - Index

展示会レポート

TARO HORIUCHI

2010年3月30日-4月1日
東京・南青山 clementsalon 展示会

ゆったりした会場にジュエリー、家具をふくむ70点の新作が並ぶ。メンズは初の試み、また、色使いのブラックも初めての挑戦である。デザイナー堀内太郎は自分の着たいと思う服を作ったとのこと。ヘビーウールの重そうなウールジャケットはカシミヤの入ったオリジナル素材。着てみると軽く感じるのはパターンや縫製がいいからだろう。カシミヤ100%のコートなど一見すると伝統的だが、斜めダーツ利用のポケット、タブ付きの2枚衿、立体的箱ポケット、ダブルの本お台場、それにオリジナルのボタンなどディティールは凝っている。オーダーで裏地に金糸の刺繍も入れられるという。
ニューヨーク在住のクリエーターHisham Akira Bharoochaの写真を利用したTシャツは縫製して見ないと、どこに絵柄が来るか分からない偶然性が楽しい。この写真を極薄のスーパーオーガンジーにプリントしたショールや二宮パールを使ったアクセサリー、黒い家具は立方体に収納出来るというもの。今回のテーマである「IN THE CENTER OF THE VOID」により、黒を使った作品が闇の中に潜む豊かさを表現した。

Hidenobu Yasui

2010年3月29日-4月2日
東京・恵比寿 PRESROOM FERMATE 展示会

ブランド立ち上げから6シーズン目となる今回のJFWにはイメージフィルムによるショーも発表。テーマは「CUR CUR PAH」として、バラエティーのある作品を展開した。
ダウンのキルトはレースの上に透ける素材を重ね、中綿入りの厚い素材を透明感が新しい感覚となっている。前立て比翼のワンピースドレスやウールと和紙を使ったテーラードスーツの変わりピークラペルも面白い。幅広のスカートを巻きスカート風にジュエリーで止めたもの。前シーズンに出していたハーフ前立ては更にアレンジを加えた。ストレッチ性を加えたエクセーヌのウインドミルコートはウェストの上下で前立ての打ち合わせが切り替わっていて、ウェスト中心が巴にみえるが、これは今シーズンの一押しという。

KAWALA by MASAYOSHI YAMAMOTO、bethourire、PLASTICTOKYO

2010年3月30日-4月1日 合同展示会
東京・渋谷 HEATHEN by MIDWEST

3名のデザイナーによる合同展示会が行われた。

KAWALAはTV、稲妻模様、弾丸などのモチーフを使っている。前シーズンは稲妻模様のサングラスを作ったが、今回はTVのカラーパターンをサングラスにし、眼鏡拭きも同じ柄を使っている。弾丸模様のTシャツや手榴弾のパンツなど戦争ものも引き続き展開している。デザイナー山本は「一般庶民からお金を吸い上げたような金持ちにはニットの手榴弾でも投げてやる」という。ニットではフードから続いている「鎖編み」が今回初の作品。
また、試作品だが、みどりの日のイベントにも出した、紫外線で色の変わるブルゾンは楽しい。

bethourireは心の豊かさを取り戻そうという「RE-LUX」がテーマ。アイテムはレディースのトップス主体に違ったコンセプトの素材や機能の組み合わせで新しい表現を出している。たとえば、ゆったりした素材をミリタリー風に使ったり、とても柔らかな素材を肘当てに使ったり、というもの。アクリルとウールとモヘア使いの霜降りニットはとても柔らか。全体的に素材は高品質なモノを使っている。ニットドレスのシルエットは全体にゆったりしているが、肩は中に入っていて、タックを多く取ることでゆったりとしている。本物のハリスツイードのジャケットやコートはヘビーなモッズ感覚。外側はゴツく、中は繊細できゃしゃな対照を狙ったという。

PLASTICTOKYOは今回が初めての展示会となる。
縄文土偶、マンレイの「アングルのヴァイオリン」、便器などをモチーフにハイテクでモダンな感覚にアレンジしている。またTシャツには現代の風刺を込めたメッセージも表現している。縄文土偶はロボットに、マンレイのヴァイオリンはエレキギターに変身している。これらのプリントはラバープリントの6色使いなど立体的な表現となっている。NEWLOOKと題した1940年代風の婦人をポリゴンで形作った刺繍は厚みがあり、新しい感覚。丸を3つ合わせたようなシルエットは有名なキャラクターだが、これを描くのは商品化権の問題が出るのでネットで画像を表示できないマークをつけているなど、ウイットに富んだ作品が展示されていた。これからの発展を注目したい。

suzuki takayuki

2010年4月7日-9日
東京・南青山 FROM-1st

suzuki takayukiの2010-11a/wコレクションが東京・南青山のFROM-1stで4月7日から3日間、開催された。今回のテーマは「旅する人」。日常から離れた旅は職業、人種、性別、年齢などを超え、ただ存在する、ありのままの人の姿を浮かび上がらせる。昔から「月日は百代の過客」と言われるようにbandoneonのデザイナーsuzuki takayukiも「生きてゆくことは長い旅をしているようなもの」と感じているという。会場には今回のコレクションを着た台湾の先住民がHIROHISA NAKANO(中野敬久)のモノクロ写真となって飾ってある。土着的・民族的なテイストの生成りやアースカラーの素材、紫がかったダークブラウンなど、多少ひねりの効いた染色加工を施した素材使い。身体を包み込むようなシルエットや片側が袖でもう一方がケープのようなアシンメトリーのニットなど、全体に柔らかな感覚だが、メンズのニットには古代種の羊ジャコブを加え、柔らかいだけでなく着ている実感も味わえる。

ikkuna/suzuki takayuki

2010年4月27日-29日
東京・恵比寿 lim Art annex

オーガニックコットン素材を主体としたikkuna/suzuki takayukiの2010a/w展示会が2010年4月27日から29日まで東京・恵比寿のlim Art annexで開かれた。今回の秋冬物ではウールも多少使ったセーターや小物、バッグ類なども新たに登場した。カジュアルに普段着て欲しいとのこと。ウッドボタンや草木染めなど天然素材にこだわってるが、黒い染色は竹炭を使っていて黒にも柔らかさを感じさせる。

ISF
Inteanational shoe & Leasergoods fair

東京・池袋のサンシャインシティ文化会館にて、2010年4月13日から15日まで国際靴・雑貨見本市である第40回Inteanational shoe & Leasergoods fairが開催されました。参加企業は中国、ドイツなど海外73を含む183社。
「シェイプアップ・ウォーキングの導入ノウハウ」といった体験イベントや「オンラインにおける靴の販売、Amazonとジャバリの事例」などのセミナーなど多くの催し物もありました。

JAPAN-FPOの会員でもあるKEIKAコーポレーションはカタログ通販を中心とした婦人靴のメーカー。ユニークなものを作ろうと、5年前に開発し特許も取っているというニットで編み上げたブーツでウェスタンスタイルがおすすめ。

台湾の台北に本社のあるEver Riteはケミカルシューズが主体で米国向けの輸出型企業の大手であり、広州の工場は8000名の規模という。今回は近い将来、日本の関税率が下がることを見越して皮革製品を主体に展示、輸入は皮産連でも紹介したシャミオールが代行している。

JAPAN CREATION

日本を代表する繊維総合見本市であるJC(JFW JAPAN CREATION)の2011 SPRING/SUMMERが2010年4月21日から23日まで東京ビッグサイトで開催されました。化合繊の大手メーカーから織布、染色、付属資材など85社が参加。フォーラムではWGSNアジア・パシフィック・マネジメント・ディレクターのジュリー・ハリス女史による講演など、5つのフォーラムも行われました。

デザイナーとのコラボでは川崎祥央(SACHIO KAWASAKI)、信太達哉(SHIDA TATHUYA)、宇都宮茜(AKANE UTSUNOMIYA)などが、斬新な作品を披露。また、TA・KU・MI優秀賞を受賞したテキスタイルデザイナー佐藤功が制作したメタリックの極薄皮革をNaoshi Sawayanagiがアパレルに作り込んだ作品も展示された。

JAPAN-FPOのメンバーでもある手刺繍工房ラジューは日本の刺繍デザインをインドの工房で制作。今回はウェディング向けの豪華で上品な刺繍の他、ベルト、バッグ、ポーチなどの小物類も展示していた。

付属資材中心の東京吉岡はエコロジーとユニバーサルをテーマに眼の弱い人でも読みやすいフォントや色弱の方でも読める色使いなどを基本に夜の照明で反射するブランドネームやケミカルリサイクル繊維を使った表示類、靴の中に入れる防臭防湿の「消臭ちゃん」など、安心、安全、快適をアピールしていた。

JOURNEY

MASA TRADING(仲將智)が主催するメンズアパレル、雑貨などの合同展示会JOURNEY Vol.12が2010年4月20日から3日間、東京・原宿のデザインフェスタギャラリーで行われた。今回初めての展示というEnharmonic TAVERNはリネン素材のトレンチコート、ジャケット、パンツをコーディネートでセレクトショップなどにこれから大いに売っていきたいと意欲的。
A(LeFRUDE)Eのデザイナー佐野大介が独学で作り込んだテーラードスーツは上半身トラッドな形だが迷彩柄のニット素材を用い、パンツとつなぎになっている。
グッドイヤーウェルト製法を基本に本格的な靴を展示しているのは長年OEMで鍛えた技術を持つPerfetto。完璧な靴作りを目指している。
横編みセーター柄をプリントしたカットソーなどギミック系の製品を展示していたTRICKY MOUNTAIN、スタッツの飾りが楽しいジーンズなどアメカジ主体のare-notは柄を合わせたパッチポケットと合わせないものの組み合わせ、杉綾、平織り、ツイードなど4種類の素材を組み合わせたスーツなど、遊び心のある製品がならんでいた。